
こんにちは、ツツジです。
フェラーリって聞くと、何だか
「おおぉう、すげぇ・・」
って感じがしますよね。
真っ赤なボディと光り輝く跳ね馬のエンブレム。
スーパーカーの代名詞ともいえる超高級車のフェラーリ。
ちょっと憧れちゃいます。
調べたところ、中古の最安値で400万円台。
対して、最高価格は2020年4月時点でフェラーリ250GTOの76億円。
ちょっと意味がわかりませんw
よくよく調べてみると、そもそもフェラーリ250GTOはレーシングカーだったので、ある意味別枠とも言えますが・・。
ともあれ。
まさにピンからキリまで存在するのがフェラーリというモノなんです。
では、
何でそんな高額でも売れるのか?
お金持ちが買うから?
格好良いから?
確かにそれもあります。
ですが、
フェラーリが売れる・・その“本質的な理由”とは
その『ビジネスモデル』にあるんです。
つまりは「フェラーリのマーケティング手法」に。
今回はこのフェラーリのマーケティング手法を学んで、あなたの情報発信やネットビジネスにどのように活かしていくべきかをみていきましょう。
正しく理解すれば、比較的高額な商品でも売る事ができるような「流れ」を知ることが出来ますので。
では、はじめていきましょう。
【230字まとめる】そもそもフェラーリってどんなのだっけ?
フェラーリという高級車があるということ自体は知っている方が多いと思います。
ですが、その詳細については車好きな方以外は意外と知らなかったりします。
なので、フェラーリの基本情報を超簡単に『230文字』でまとめますね。
フェラーリは1947年イタリアで設立された、レーシングカーと富裕層向けの高級スポーツカーのみを製造する自動車メーカーです。
製造する車種をどれも限定生産とし、非常に希少価値の高いクルマを世に生み出し続けています。
この「他の自動車メーカーとは完全に異なる販売戦略」が、ターゲットとなる富裕層の需要にマッチした為、景気に左右されにくい、独自の価値と圧倒的なブランド力を持つ、
「高級スポーツカーといえばフェラーリ」
と言われるほどの地位を築いたのです。
・・・どうでしょう?
イメージは出来ましたか?
フェラーリの歴史は今回重要なことではないので割愛しますが、ベースとなる情報はこれくらいあれば大丈夫。
ではマーケティングの具体的なところを見ていきましょう。
フェラーリの「差別化」というマーケティング手法
まず、フェラーリのマーケティングを語る上で欠かすことのできない3つの重要な要素があります。
それがこちら。
・希少性
・差別化
・ブランド力
この3要素を「究極まで高めたのがフェラーリ」だと思って構いません。
フェラーリの希少性
フェラーリの魅力は、
格好いい!
めっちゃ速い!
超高級志向!
といったモノも当然ありますが、その根底となるモノは『希少性』だと言えます。
要するに、「手に入れにくい」という事。
富裕層には、

フェラーリを買いたい!
という方が数多くいるにもかかわらず、フェラーリ自身が年間数千台しか生産しないことから、需要ばかりが膨らんでいくという形になっているのです。
例を挙げるとすれば、
欲しい人(需要)が1000人いて、フェラーリの台数(供給)が100台しか無いよって感じなわけですね。
残りの900人の方々は手に入らないので、売ってくれる人を探すしかないのです。
こういう状況が生まれると、
もう勝手に希少性が上がるし、その分だけ価格も上がっていく・・という事なんですね。
これがフェラーリの基本戦略なのです。
フェラーリの差別化
差別というとなんだか聞こえが悪いですが、ことビジネスに関して言えば、
「差別してなんぼの世界」だったりします。
冷徹に思われるかも知れませんがそういう世界なんです、ビジネスって(汗
「商品を購入して頂いたお客様」と「商品を購入していないお客様」を一緒の待遇にしないのと同じです。
これは理解できると思いますし、考えてみるとこれって当然ですよね。
んで、フェラーリはどのような差別化をしているのかというと、ご存知の通り、お客様(ターゲット)を「富裕層」に絞っています。
つまり、お金持ちだけを相手にするという事。
一般的な自動車メーカー(例えばトヨタとか)であれば、主な顧客を大衆向けとしているので、それとは真逆のターゲットな訳です。
また、そのターゲットに合せる必要があるため、フェラーリはトヨタのように、テレビでCMを流したり、新聞の折り込みチラシを入れたりするようなアプローチはしません。
その代わり、
富裕層が好んで読むような高級志向な雑誌への掲載やハリウッド映画での使用、または既存顧客からの案内や紹介でしか新規でお客様を取らないのです。
この徹底的な差別化(顧客を選択して、その顧客にだけ集中)をする事で、非常に濃い顧客が徐々に生まれてくるのです。
その結果、
その顧客がリピーターになる事はモチロン、その顧客を中心に他の富裕層コミュニティへフェラーリの凄さや良さが伝わり、また需要が高まる、という構造になっているのです。
フェラーリのブランド力
ここまでお話した通り、フェラーリには、
・希少性(なかなか手に入らないから欲しい)
・差別化(お金持ちしか買えないというステータス)
といった魅力があります。
その魅力から人は、
・格好いい
・憧れる(フェラーリに乗れるくらいの人間になりたい)
・機能美(洗練されたデザインが美しい)
・所持欲(自分もフェラーリが欲しい)
・帰属欲(自分もフェラーリを持つ富裕層の一員になりたい)
といったイメージを持つのです。
そして、それがそのままフェラーリを象徴するブランドとなる訳です。
そもそも『ブランド』とは、
特定のメーカーやグループ、個人が世に出す商品や作品に対し、それらのファンと言えるような人達が抱いている「信頼」・「期待」といったものに他なりません。
そういった商品や作品に「価格以上の価値」を期待し、信頼を寄せているからこそ、その「ファン」と言えるような方々は、それらの商品に対してお金を支払うのです。
「このメーカーの商品なら安心だろう」
「このグループの作品ならきっと良いものに違いない」
「この人の作品ならきっと値段以上の価値がある」
といった形で。
フェラーリという圧倒的なブランド力は、何も車だけじゃなく、その「フェラーリ」という“企業”自身にも大きな影響力を与えます。
その最たるもの。
それが、フェラーリの「版権ビジネス」です。
要するに、「グッズ」販売ですね。
そのグッズの範囲は広く、Tシャツやトレーナー、帽子は元よりシューズや傘、ミニカー、マグカップ、キーホルダー、携帯電話やセグウェイに至るまで・・・。
「フェラーリ・ストア」という店舗があるくらいの商品数があったりします(笑
このように、あらゆるモノに「フェラーリ」というブランドを組み込んでいる訳です。
この点はあのディズニーとかと同じですね。
そして、こういうグッズを購入する方は当然フェラーリに憧れている方々。
いわゆる、

流石に車は高級すぎて買えないけど・・ミニカーなら・・
という方ですね。
しかもこの版権ビジネスの恐ろしい点は、先ほど紹介した商品のほとんどを「フェラーリ」社が作っているのではなく、
すべて他社にて製造しており、その商品の版権料(ロイヤリティ)だけをフェラーリは受け取るという、
「ブランドだけで丸儲け」な“仕組み”が出来上がっているんですね。
この売上が凄まじく「フェラーリ」という企業が生み出す利益の約30%がこの「版権ビジネス」となっているのです。
言うならば・・・フェラーリは、
「車」で「ブランド」を生み出し、「ブランド」で「利益」を生み出しているのです。
つまりフェラーリとしては、車からの利益はそこまで追求していないというワケだったんです(汗
といっても、車でも出せる分はしっかりと利益を出しているんですけどねw
ネットビジネスに活かせるフェラーリの差別化マーケティング手法
さて、ここまで読んできたあなたなら、
「フェラーリの差別化マーケティング手法」について、ある程度は理解できたのではないかと思います。
簡単にまとめると、以下の通りですね。
・希少性の高い限定生産車を生み出して需要と供給のバランスを自分で操作する
・圧倒的に差別し尽くした顧客ターゲティング
・ブランド力を存分に発揮した版権ビジネス
パッと見だと、

ネットビジネスに活かすのなんて無理じゃない?
と思うかも知れませんが、実はそんなことはないんです。
というのも、フェラーリって物凄い大きなビジネスをしているように見えて、実は、一度ファンになってくれた方や常連さんを非常に大事にするサロン的なビジネスをしているんです。
特に一度でも車を購入してくださった方については、手厚いアフターフォローはモチロン、様々な情報提供をしてくれます。
それは車を売却する時もそうで、専任スタッフが部品一つ一つをキチンとチェックし、状態が悪かったりすると、オリジナル状態に修復してくれたりします。
このように、元々ファンだった方がさらにファンになるような「仕組み」が出来上がっているわけです。
こういった「仕組み」はネットビジネスでも生み出すことが可能です。
例えば、
・ブログを1ジャンルに特化させ、特定の読者様だけのために記事を書き、あなたのブログのリピーターやファンになってもらう(差別化)
・情報発信を継続的に行う事で、そのブログ運営期間そのものが、あなたの信用・信頼につながる(ブランド力)
・ブログのジャンルに適した「自分だけが生み出せる商品」を1つで良いので作り、期間限定・数量限定で売ってみる(希少性)
・ある程度の信用・信頼を自然に作り出せるくらいのコンテンツ量が貯まったら、さらに高単価の商品を生み出してみる(ブランド力・希少性)
という感じですね。
要するに、フェラーリをめっちゃ小規模にしたのが、個人のネットビジネスとも言えるのです。
モチロン、ここで言う「ブログのコンテンツ」は、
可能な限り読者様(ターゲット)が価値を感じたり、面白かったり、やってみたい、欲しい!と思うようなコンテンツじゃないといけません。
そうじゃないとブランドにつながる「信用」・「信頼」を生み出すことが出来ませんからね。
もし、

信用とか信頼って、なんかちょっと難しいな・・・
とお思いの方は、その信用・信頼の構築方法の詳細について私のメルマガでもご紹介していますので、是非そちらも読んでみてください。
マーケティングを知る上で重要な事とは
フェラーリの差別化マーケティング、如何でしたでしょうか。
あえて顧客を選び、そこに特別感を感じてもらえるからこそ、フェラーリはあんなにも高い価格帯でも売れるのです。
このような「お客様の選択と集中」をしている企業は数多くありますが、フェラーリほど徹底的にそれを実行に移している企業はそうはないと思います。
そして、この「選択と集中」を貫いた結果が、今の圧倒的なフェラーリのブランド力を生み出し、安定的な版権ビジネスを作り上げてきたのです。
最後に、莫大な利益を上げている企業からマーケティングを学ぶ上で重要な観点について触れておくと、
・誰に対して
・どういったメリットがあって
・どう宣伝、集客していて
・どういったコミュニケーションを取っていて
・どこで利益を回収していて
・どのような仕組みで継続的に回しているのか
上記の点を一つずつチェックしていくとその企業の戦略が見えてきます。
一つの考え方として、知っておくと良いですよ。