
ツツジです。
今回の内容はこちら。
- ジム・ロジャーズ氏とは?
- ジム・ロジャーズ氏の資産はどれくらい?
- ジム・ロジャーズ氏の投資手法とは?
- ジム・ロジャーズ氏の「本当の資産」とは?
- 今後の投資先はどう考えるべきか?

幸運の女神は
努力を続けた者に微笑む。ジム・ロジャーズ(アメリカ/冒険家・投資家)
ということで。
今回は、海外でも超有名なウォーレン・バフェット氏やジョージ・ソロス氏と肩を並べる「世界三大投資家」の一人でもあるジム・ロジャーズ氏について、その資産や投資手法から、
「これからの未来に向けて、どのように投資対象を見定めていくべきか」
こちらを考えてみたいと思います。
先輩方の知恵を借りて、効率的に生きることは決して悪いことではありませんからね!
では、まず簡単にジム・ロジャーズ氏のご紹介からいってみましょう。
ジム・ロジャーズ氏とは
ジム・ロジャーズ氏は、ウォーレン・バフェット氏と同じく、世界三大投資家と名高いジョージ・ソロス氏と共に、1973年からクォンタム・ファンド(Quantum Fund)と呼ばれる金融商品をメインに取り扱う大規模ヘッジファンドの運用を行い、たった7年間という短期間で『3365%』という凄まじいリターン(資産を約33.6倍にした)を生み出し、一気に財を成したアメリカ人投資家です。
約33.6倍というと、そこまで大きなイメージはありませんが、大規模ヘッジファンドはそれこそ運用している資産が桁違いなので、約33.6倍という「一見小さいように見える数字」でも莫大な利益が出ているわけですね。
ですが、巨万の富を得たジム・ロジャーズ氏はジョージ・ソロス氏との経営方針の不一致から、徐々にクォンタム・ファンドとジョージ・ソロス氏から距離を置くようになっていきます。
その結果、1980年ジム・ロジャーズ氏が37歳のときに、クォンタム・ファンドからまさかの引退をしてしまう事に・・・。
なお、ジム・ロジャーズ氏なきクォンタム・ファンドはその翌年、「ファンド資産の50%を失う」という初めて、且つ甚大な損失を出しています。
こうみると・・・『3365%』というリターンはジム・ロジャーズ氏の慧眼あってのモノだったのかもしれませんね。
そんなジム・ロジャーズ氏ですが、多くの富を築いた事から現在は投資家という立場に加え、夢だった「冒険家」という生き方も選び取り、ある意味でちょっと風変わりな存在感を放っています。
※オートバイで世界六大陸(計6万5065マイル⇒10万4712km)に渡り切るというギネス記録も所持しています。
当然、投資家としても大学の客員教授や講演、執筆といった風に、トレードマークの蝶ネクタイを付けて絶賛活動中です。
ジム・ロジャーズ氏の資産はどれくらい?
日々アクティブな活動をされているジム・ロジャーズ氏ですが、彼が今現在、どの程度の資産を保有しているのか?
ちょっと気になりますよね。
なので、正確なデータがないか調査をしてみました。
・・・ですが。
ジム・ロジャーズ氏は「資産を非公開にしている」
ようで、正確な情報が出てきませんでした・・・(泣
※資産総額は3億4000万ドル(約372億円)という情報もありましたが、信憑性に乏しかったため、正確な情報ではないと判断しています。
ですが、いずれにせよ目玉が飛び出るくらいの資産は持っていると思って良さそうです。
というのも、
同じ三大投資家であるウォーレン・バフェット氏は2019年時点で889億ドル(日本円で9兆7360億円!)、ジョージ・ソロス氏は83億ドル(日本円で9089億円!)と、いずれも世界の超大富豪と言えるレベルの資産ですので、肩を並べるジム・ロジャーズ氏も相応の資産があることはまず間違いないと思われるからです。
ウォーレン・バフェット氏に関しては別途記事にしていますので、気になる方はこちらの記事もぜひご覧くださいませ。
ジム・ロジャーズ氏の投資手法とは?
では、ジム・ロジャーズ氏はどのように投資を行っているのか?
それを一言でまとめてしまうと、
『徹底的なファンダメンタル分析(国際情勢や金融政策等のリサーチ)を行った上での“逆張り”』
これがジム・ロジャーズ氏が行う投資法です。
ちょっと分かりづらいので解説しますね。
まず、ジム・ロジャーズ氏の投資対象は、株式以外にも通貨、商品(金や原油といったコモディティ)、オプション取引など幅広く扱っています。
その投資対象を定めた上で、前提事項として投資対象を取り扱う各国の国際情勢と金融政策、つまり、以下のことを最初に確認します。
・直近の経済成長率
・雇用状況
・人口動態
・各国の立場
・金融緩和策の有無
そこで、
世間一般で言われている状況と「良い意味で乖離している国や市場を探し出す」のです。
例えば、
・世の中では悪いイメージのある国だけど実は政治的、経済的には良くなってきている
・商品(コモディティ)をいつでも売買できる市場がある
・主要通貨が他の通貨と問題なく交換できる(偏った為替レートではない)
このように、
・一般的な認識とのギャップがある国、地域
・商品・通貨の流動性が高い国、地域
を見定めるわけですね。
そして、高い確率で利益が出そうな根拠が出揃った段階で、
「一般的に状況が悪化していると思われている時に購入する、といった“逆張り”のポジション」
を取り、世間一般が遅れてその投資対象の価値・魅力に気づいたタイミングで売り抜ける、という手法を取っているのです。
前提となるリサーチは泥臭い作業ですが、非常に堅実な投資手法とも言えますね。
なお、この投資スタイルは「グローバル・マクロ戦略」と呼ばれているものです。
事実、ジム・ロジャーズ氏は、リーマンショック直前に「ファニーメイ」というアメリカの金融機関(アメリカ国内の住宅保有の促進を狙った住宅ローンをメイン業務としている機関)やシティーバンクなどの株を空売りして、見事に凄まじい利益を得ています。
ジム・ロジャーズ氏の「本当の資産」とは?
こんなジム・ロジャーズ氏ですが、彼が最も大事にしている「本当の資産」があります。
それは「彼の2人の娘さん」です。
過去にジム・ロジャーズ氏は、
「子供など絶対に作らない!」
と豪語していたのですが、60歳を超えて再婚し、子どもを授かった時はこの言葉を全面撤回し、
「子供は人生の喜びだ!人生が変わる!」
という程までに変わっています(変わりすぎですw
といっても、単に甘やかすのではなく、親として、人生の先輩として様々な教育を彼女らに伝えています。
その中でも、ジム・ロジャーズ氏は中国語を彼女らにマスターさせることに非常に注力していました。
そのおかげもあって、今では彼女らはアナウンサーばりに流暢な中国語を話せるようになっています。
今後、中国が確実に伸びると判断したジム・ロジャーズ氏の考えが色濃く見える部分ですね。
今後の投資先はどう考えるべきか?
先程、お伝えしたように、
ジム・ロジャーズ氏は今後、確実に「中国」が伸びると考えています。
その根拠は、
ジム・ロジャーズ氏自身が冒険家として中国各地を回り、現地の状況をその目で見て、先程挙げた以下の条件を中国が満たしていると判断したからです。
・一般的な認識とのギャップがある国、地域
・商品・通貨の流動性が高い国、地域
中国はもう既にアメリカを相手取り、貿易や経済圏の覇権を争うレベルまでの急成長を遂げています。しかも、まだまだ成長の底が見えない状態でもあります。
そういった「伸びしろ」がある事から中国は非常に有望であると考えているのです。
また、ジム・ロジャーズ氏独自のリサーチによれば、
現在はアメリカをはじめとした株式が非常によく伸びていますが、この伸びは数年以内に鈍化してしまい、その後は商品(金や原油といったコモディティ)が伸びる
と予測しています。
この点に関しても中国は非常に重要なポジションを占めているのです。
わかりやすい例として、ちょっと古い記事をご紹介します。
以下の農産物の中で中国が世界一の生産国であるものは何かおわかりであろうか?
「こめ、小麦、そば、りんご、なす、バナナ、グレープフルーツ、アスパラガス、キャベツ・白菜、ニンジン・かぶ類、唐辛子・ピーマン類、きゅうり、豚肉、羊肉、鶏卵、水産物漁獲量、海藻類、蟹、エビ、うなぎ、チョウザメ、イワシニシン類、アジ」
以上で中国の生産量が世界一でないのは、バナナと蕎麦、いわしだけである。それもバナナはインドに次いで第二位、蕎麦もロシアに次いで第二位、イワシもペルーに次いで第二位である。
・・・凄いと言うか・・ヤバイですよね、これは(汗
世界の人口増加も相まって、
恐らくこれらの商品を供給する側に回った中国には凄まじい利益が入ると思われます。
そういった点からも、「中国」の恐ろしさと成長性を感じてしまいます。
モチロン、中国自体にも人口や貧富の格差問題があるため、一筋縄ではいきませんが、「経済」や「市場」を言う視点で見れば、間違いなく世界の中枢を担える風格が出てきていると言えるのです。
まとめ
では、今回の記事をまとめてみましょう。
- ジム・ロジャーズ氏とは
世界三大投資家の一人。クォンタム・ファンドの運用で『3365%』という凄まじいリターンを生み出し、一気に財を成したアメリカ人投資家であり冒険家(ギネス持ち) - ジム・ロジャーズ氏の資産は「非公開」となっている
- ジム・ロジャーズ氏の投資手法とは
『徹底的なファンダメンタル分析(国際情勢や金融政策等のリサーチ)を行った上での“逆張り”』
以下を満たす場所をリサーチする「グローバル・マクロ戦略」を取っている
・一般的な認識とのギャップがある国、地域
・商品・通貨の流動性が高い国、地域 - ジム・ロジャーズ氏の「本当の資産」は2人の娘さん
- 今後の投資先はどう考えるべきか今後、確実に「中国」が伸びるとジム・ロジャーズ氏は考えている
- 中国は以下を満たしている事はモチロン、今後は商品が伸びると予想している
・一般的な認識とのギャップがある国、地域
・商品・通貨の流動性が高い国、地域

かのジム・ロジャーズ氏も
何も最初からこれほどまでの利益を
上げていたわけではありません。
彼もまた、投資やビジネスといった
自己投資を繰り返して、
成功者となるベースとなる知識を
身に付けていったのです。
では、どのような事に対して
自己投資をするべきなのか?
その点について
こちらで語らせていただきました
→ セミリタイヤ者から学ぶ、自由人と一生労働者を分かつ最大の違い
投資はモチロン、ビジネスや
これからの人生といった
広い範囲で流用できる考え方が学べますので
ぜひ、覗いてみてください